フォト

-天気予報コム-
無料ブログはココログ

« 2009年9月 | トップページ | 2009年11月 »

2009年10月

2009年10月30日 (金)

さあ歓喜の待つ早慶戦へ

 2009年六大学秋季リーグも、いよいよ大詰めの早慶戦を迎える。早大優勝の条件は「勝ち点獲得」であり、負けが一つ許される余裕がある。
 斎藤佑、大石、福井ら、厚い投手陣を誇る早大が普通の力を出せば、勝ち点を落とすことはないと見ている。

 できれば連勝で決めてもらいたいが、慶大はそんなに簡単な相手ではない。小野寺和、山本良、という二人の4割打者を筆頭に、打撃陣に力がある。
 投の柱・中林にも要注意だ。ドラフト指名は今回はならなかったものの、大学最後の舞台で一花咲かせるつもりでいるだろう。慶大の相場監督が指揮を執るのも最後であり、チーム一丸、例年以上の闘志を燃やしてくるはずだ。

 優勝とは別に見所となるのが、斎藤佑の復調加減だ。ここ先発3試合に勝ち星がなく、4試合連続となれば、自身初(だと思う)。
 OBの広岡氏が「フォームに躍動感がない」と評していたけれども、ステップ幅を狭くしたせいか確かにフォームがおとなしく見え、球に力がないように映る。

 もしも早大が負けることがあるとすれば、1回戦か。スタミナに不安がある中林だが、今季の1回戦はすべて勝ち投手になっているのだ!
“フル充電”の中林から、早大はそう簡単に点を取れないだろうし、もしも斎藤が本来の出来に戻っていない場合、苦戦を強いられる可能性は十分にある。

 とはいえ、早大優勝の可能性は、かなり高い。優勝決定の瞬間、だれがマウンドにいるだろうか? 
 斎藤佑も、大石も、福井も、まだ来年がある。
 できることなら、“獅子”の雄姿を見たいと思う。
                     (谷川彬良)

2009年10月27日 (火)

1年前と同じ青空

 1年前の2008年10月27日(月)、ぼくは神宮球場に居て、立明戦を観ていた。
 1年経った今日10月27日。今年は火曜日に変わったけれども、ぼくはまた神宮球場にいて、法明戦を観戦していた。
 午後2時、一塁側から見る三塁側スタンド後方(つまり奈良の方角)の空を見上げた。一年前も、そして今日も、青く、青く澄んでいた。いつまでも、どこまでも続くような汚れのない青……。

 神宮から帰って、今日の試合のブログを書いた後、その方のブログを訪問したら、まさに午後2時きっかりに記事がアップされていて、ちょっと、いや、かなり感じるものがあった。
 あの日から、もう1年が経ったとは、なんと月日の流れの速いこと。このあっという間の1年を、20回、30回、いや50回積み重ねれば……長生きなんて、そんなに難しいことじゃないんじゃないか、と思えてしまう。
 まあ、ぼくなんかはその頃には、道行く人に拝まれそうな年齢になっているはず。(笑) 同じくらいの方もたくさんいらっしゃるかな?

 奈良の方のお元気は、すでにご本人だけのものではありませんよね。少なくともぼくは、彼女からたくさんの元気をもらっています。

 奈良のMさん、
 御自分のためだけでなく、
 御家族のためだけでなく、
 はたまた斎藤君のためだけでなく(笑)、
 Mさんファンのためにも、ずっとずっと元気で長生きしてください。
 お願いします。
                     (神宮縁側会・谷川彬良)   

最終戦の風景

 リーグ戦の最終戦が“消化試合”(こう言っては語弊があるかもしれないが)ではなく、優勝の可能性を残して戦うことができる両校の選手たちは、とても幸せであろう。
 1勝1敗を受けての法明3回戦は、3-2で明治の勝ち。優勝の可能性を残したのは、明大だった。
 この結果、第7週を終えて明大が8勝5敗、勝ち点4となり、トップに立った。だが、早慶戦で早大(6勝3敗)が勝ち点を挙げれば、勝率の差で早大の優勝となる。

 ――――――――――――――――――――

 明治の辛勝だった。3-2とリードしての終盤は、ピンチの連続。8回は二死1、2塁。9回は無死1、2塁→送りバント失敗で一死1、2塁。さらに二死満塁となって、好打者の多木、という一打逆転サヨナラの場面を迎えたが、多木は空振り三振でゲームセットとなった。
 法大先発の二神は、1回に2四球を出すなど、本来の制球の良さは見られず。2回無死1塁、打者上本の時にエンドランを仕掛けられ、本来ならショートゴロ正面の打球が左中間に転がる間に勝ち越し点。(ショートがベースカバーに入るのを見越した上本の状況判断だったのかもしれないが)
 この回、さらにワイルドピッチで3点目を与えたのが法大は痛かった。

 一方、明大野村も、そんなに調子が良いとは思えなかったが、何とか持ちこたえた、という感じ。二神も野村も、7回7被安打だった。
 二神はリーグ戦通算9勝どまり。野村は13勝目を挙げた。

 終わってみれば、無死1塁からのエンドランが二塁打となり、勝ち越し点を挙げた上本の打撃が大きかった。やはりこの選手は、何かやりそうな雰囲気を持っている。
 1回戦のヒット→盗塁、から勝ち越し点を奪った活躍といい、この法大戦の勝ち点は彼のポイントでの働きが大きかったと思う。
 その上本、9回の打席で送りバントの構えをしていて、法大の剛球投手・武内の速球を顔面に受けた。口の周囲に当たってその場に倒れ、でも自分の足で歩いてベンチに下がり、代走を送られた。大丈夫だろうか?

 ――――――――――――――――――――

 法大は8回裏、二死1塁から代打・立石(四年)。明治の好投手、森田貴から三遊間ヒットを放ち、チャンスを広げた。
 得点には結びつかなかったが、彼にとってこれがリーグ戦6打数目の初安打。ラストシーズンの最後の最後にめぐってきたチャンスに、“念願”が叶った形だ。

 チェンジとなって、守備に出る選手を見送る列に加わった立石に、すでに降板していた二神が「(初ヒット)良かったな」と、背後から抱きかかえるように祝福し、立石も笑顔を見せていた。

 法大は9回裏二死満塁、一打逆転のチャンスをものにできず、試合終了。三振の多木は天を仰ぎ、明大ナインは両手を突き上げた。
 応援席に向いて整列し、この一年の応援に感謝する一礼をする法大ナイン。ベンチに入ろうとした二神が立ち止まり、少し進み出て、帽子を取り、丁寧にお辞儀をした。
 昨年の小松(現広島東洋)ほどマウンドには近づかなかったけれど、二神もまた神宮のマウンドに、グラウンドに、そうやって別れを告げたのだった。
                            (谷川彬良)

2009年10月25日 (日)

法大雪辱、3回戦へ

 神宮に到着したのは1時頃。東立2回戦は8回裏、立大が二死2塁(だったかな)のチャンスを迎えていた。
 ここまで4-0で立大リードであるから、このままならば立大最後の攻撃、つまり東大最後の守り。東大の投手陣には、あとアウト一つしか残されていない。

 東大の中西監督が、投手交代を告げている。「もしや……」と色めき立ったのであるが、ブルペンに背番号17(鈴木)はおらず。マウンドに上がったのは、香取だった。
 試合はこのまま、4-0で立大が勝利。試合後の整列にも、「17」はいなかった。

 東大は今年白星なしに終わり、昨秋の最終戦から21連敗。もしも、鈴木が投げられる状態であったならば、こんな成績ではなかったろう。
 鈴木はベンチ入りもできない状態なのか(インフルエンザとかならば、無理だが)。それとも、戦力にならないのならば、来年のある控え選手に神宮を経験させてやってくれ、とでも鈴木が言ったのか。
 最終戦は鈴木の姿が見られるものと思っていただけに、残念であった。閉会式には出てくるかな?

 試合終了後の整列。両校の主将が握手をし、主審がゲームセットを告げた。今日が神宮最後の試合となった四年生の中には、泣いている選手もいた。
 両校ナインは、それぞれ応援席に向かって整列し、一礼。スタンドからは一段と大きな拍手。「来年、期待してるぞ!」。東大側から、大きな声がかかった。
 そのすぐ後、一塁側立大応援席に、一人のユニフォーム姿が現れた。背番号10、主将の中山だ。何を言っているかは分からなかったけれど、学生たちに挨拶をし、お辞儀をして、今年の応援に感謝しているらしかった。とてもさわやかな光景だった。

 ――――――――――――――――――――

 どちらも優勝の可能性を残す法明2回戦は、3-1で法大の勝ち。決着は3回戦に持ち越された。
 今日の神宮は昨日よりもさらに冷え、使い捨てカイロを使っている人もいたし、熱燗(だと思う)の日本酒の売り子も出現したほどであった。

 だが、プレーする選手の中に、半袖アンダーシャツ姿が一つあった。試合開始から終了まで、ずっと半袖のまま。その選手の周囲だけ常夏なの?、というくらい、まったく寒そうな気配を見せない。
 一体、誰だと思います? 法大の先発・二神なのである。

 普通、投手は肩やひじを冷やさないように、神経を使うものである。暑い夏場でも長袖アンダーシャツを着ることもあるし、腕の筋肉の形状から球種を見破られる可能性もあるとして、投手の長袖は当たり前みたいなものである。
 しかし、二神は9回に駄目押しとなる3点目の二塁打を放って塁上に立った時も、ベンチからウインドブレーカーが届けられそうになったのを断った。

 また、打席に立つ時も、ひじ当てやすね当てなど防具らしきものは一切着けず、手袋だけでバットを握った。
 デッドボールが来たら、自打球が当たったら……法大ベンチは冷や冷やしただろうが、まったく無防備で打席に立ち続けた。
 二神は、いつもこうだったかな? それとも、この試合に懸ける意気込みを示したのか?

 ドラフト会議直前のマウンド。今日は無四球完投で、先週の早大戦は完封勝利。ヒーローインタビューも、当然半袖のまま、涼しい顔で受けていた。
 法大のエースが、春の雰囲気を取り戻してきた感じがする。
                       (谷川彬良) 

2009年10月24日 (土)

優勝争い、早大優位に

 優勝の行方に大きくかかわる法明1回戦は、5-1で明大の勝ち。この結果、法大の自力優勝が消滅。自力優勝の目があるのは、早大だけとなった。
 この後、法明戦がどのような結果になろうとも、早大は早慶戦に連勝で優勝決定。有利な状況となった。

 しかし、早慶戦で早大があっさり連勝できるかはわからない。今春こそ早大が連勝したけれども、早慶戦は3回戦までもつれるケースが非常に多いのだ。
 慶大はエース中林が「有終の美」を狙っているだろうし、相場監督が指揮を執る最後の試合でもある。慶大ナインは、何が何でも1勝、勝ち点奪取、と意気込んでいるはずだ。

 しかし、投手力が慶大よりも厚い早大が、勝ち点を落とすことまでは考えにくい。早慶戦は、早大の2勝1敗の可能性が高い、と読んでいるがいかがだろうか? 
 仮に早大の2勝1敗とすると、早大の最終成績は8勝4敗勝ち点4。
 法明2回戦に明大が勝つと、明大も8勝4敗勝ち点4でまったくの同率。
 法大もまた、2、3回戦に勝つことで8勝4敗勝ち点4になる。

 そう考えると、共に自力優勝のない法大、明大であるが、2回戦はまだまだ“大勝負”といってもいいかもしれない。

 いずれにしても、優勝の懸かる早慶戦。観戦なさる方もたくさんいらっしゃるでしょう。
 今日の神宮は、曇り空。温かいコーヒーが美味しく感じた。上着がなくては寒いと感じるほどだったので、早慶戦は厚手のものを用意したほうがよろしいかもしれない。

 ――――――――――――――――――――

 ところで、今日の第2試合・立東1回戦で、東大のエース鈴木はまたしてもベンチ入りしていなかった。彼にとって大学最後のカード。マウンドに上がれないとしても、ベンチに居る姿を最後に見せてもらいたいが……。
 先週、足を痛めた法大・亀谷も、ベンチ入りメンバーにはいなかった。だが、隣で観戦していた妻は、「ベンチに亀谷君がいるみたいだけど…」という。
 そんなはずはあるまい、と思って見てみたら、メガホンを持った亀谷が出てきて驚いた。背中を見ると、「51」番をつけている。(いつもは24番)。特別要員として、ベンチ入りしていたのだった。
                       (谷川彬良)

法大、痛い1敗

 互いに優勝の可能性を残す法大-明大1回戦は、9回表に4点を勝ち越した明大が5-1で先勝した。
 法大は8回裏、無死2塁のチャンスをつかみながら、送りバント失敗で3塁タッチアウト。その後、二死2塁からレフト前ヒットで走者の中尾が本塁突入したが、明らかに暴走で楽々タッチアウト。
 中尾は俊足であるが、時に「過信」と思わせる暴走がある。送球が逸れるのを期待してのものなのかもしれないが、今季だけでも、楽々タッチアウトを3度ほど見た。

 一方、明大に勝利をもたらしたヒーローの一人は、上本だ。途中から遊撃守備に就き、9回の初打席でセンター前(?)ヒット。
 次打者・謝敷のヒットで一死1、2塁となった後、三塁へ単独盗塁。法大の捕手・石川が投げられずに呆然としている時に、一塁走者の謝敷も二盗。法大はやむなく満塁策を採ったが、高く弾んだ一塁ゴロの間に、上本が決勝のホームを踏んだ。

 昨年まで早大にいた兄・博紀を思い起こさせる疾風の盗塁。単独であるから、サインではなく、自分の判断だろう。この大胆さが、こう着状態を一気に打開したと言ってよい。価値のあるプレーだった。

 6勝3敗、勝ち点3で、早大と首位に並んでいた法大にとって、まさに痛い1敗。これで「自力優勝」が消えたことになる。
                            (谷川彬良)

2009年10月23日 (金)

混戦の東都、いよいよ最終章

 東都大学野球(一部)は、台風の影響で延期になっている立正大(1勝)-青学大、國學院大(1勝)-中大を残すのみになった。(10月27日に行われる)
 國學院大-中大はどちらが勝ち点を挙げても、優勝&最下位争いには無関係だが、立正大-青学大は「大一番」である。

 立正大が勝ち点を挙げれば、1949年創部後、初優勝。一方、青学大は勝ち点を落とすと最下位となり、二部優勝・専修大との入れ替え戦が待っているのだ。

 優勝の可能性を残しているのは、亜細亜大。今季は開幕から2カード続けて勝ち点を落としながら、優勝の目を残した復元力はさすが。
 調子の悪かったエース・東浜の復調(5勝)が、大きくものを言った。「100安打」の主将・中田はリーグ史上6位タイの「103」まで伸ばした。

 青学大と最下位争いをしているもう一つのチームは、6連覇を目指した東洋大。夏場、部内でインフルエンザが流行し、満足に練習ができなかったとのことである。
 それにしても、春のリーグで1、2位だった東洋大、青学大のどちらかが最下位になるのだから、東都の戦力は拮抗している。最下位といったって、勝ち点は2なのだ。

 共に全日程を終えた亜細亜大と東洋大。亜細亜大の生田監督が言うように、どちらも「果報は寝て待て」の状況になった。
 亜大の果報は「優勝」、東洋大の果報は「最下位脱出」と、果報の中身は大きく違うが、「優勝」はもちろんのこと、「最下位脱出」も大きな価値のあることであるから、半端な喜びではないだろう。

「果報」が亜大、東洋大、一緒にもたらされることはないが、必ずどちらかには届く。
 さて、勝負の神様は、どちらへの配達を準備しているだろう?
                         (谷川彬良) 

2009年10月19日 (月)

斎藤佑、今季初黒星

 勝負どころの法大戦に2度先発して、1分け、1敗。試合後、斎藤佑が何を語るのか、非常に興味があったのであるが、「報道陣の取材を受け付けなかった」と伝えられている。

 1回戦(引き分け。6回、7安打、自責点3))終了後には、「調子はすごく良かった」「安打もジャストミートされていない」「次に投げるのが楽しみ」などと語り、次は絶対に勝てる、の自信をうかがわせた。
 にもかかわらず、今日は4回、5安打、自責点2で、今季初黒星。かなりショックを受けているのではないだろうか?

 今日、斎藤が打たれた安打も、ジャストミートされたのは1回和泉のレフト前、2回亀田のセンター前くらいのものではなかったか。
 多木、石川の三遊間安打は強くないゴロがコースが良くて抜けたものだし、2点目を失うきっかけとなった佐々木のライト前ヒット(ヒットエンドラン)は、叩き付けた高い打球が一塁手の頭を超えていったものだった。

 しかし、良い当たりをされていないとはいえ、立教戦から3試合続けて勝てなかったことは厳然たる事実。
 フォームを以前のものに戻しても、以前のようなピッチングができないでいるのか。それとも、今日も調子は良かったけれども、不運で負けただけ、と思っているのか。
 いずれにしても、斎藤佑は迷い道に入ってしまったのではないか、と心配になってしまう。

 先発して3試合勝てなかったことは、一年春、二年秋に続いて今回が3度目。しかし、4試合続けて白星なしは、一度もない。
 次の登板は、早慶戦。チームにとっても、斎藤佑にとっても、大事な試合となる。
                            (谷川彬良)

早大、連続完封負けで勝ち点献上

 0勝4敗2分。今年の春秋のリーグ戦における、早大の対法大戦成績である。今年は、ついに法大に一つも勝てなかった。
 2005年に應武監督が就任して以来、勝ち点を落とすことはあっても、必ず一つ白星を挙げていた早大が、今年の春、法大に白星なしで勝ち点献上の初の屈辱。
 そして雪辱を期したこの秋も、やはり白星なし。“大屈辱”と言ってもいいだろう。

 早大は、1回戦に引き分け後、2、3回戦に連続完封負け。1回戦の6回から、なんと25イニング0行進が続いていることになる。
 今日の3回戦、早大最大のチャンスは、2回の一死満塁。ビハインドは1点であり、少なくとも同点には追いつきたい場面であったが、後藤はセカンドゴロで併殺。これが何とも痛かった。

 立ち上がり、それほど好調とは思えなかった法大の先発・加賀美は、4回以降の6イニングを無安打と尻上がりの投球。早大は、チャンスらしいチャンスすら作れなくなってしまった。
 終わってみれば、早大はわずか2安打であった……。

 この3連戦、早大打線は1回戦9安打3点、2回戦6安打0点、3回戦2安打0点と、まさに尻すぼみ。
 今季が開幕してから、好調に映っていた打線は、法大投手陣の好調もあり、ついに火を噴くことはなかった。
 とくに、法大戦前まで3人とも高打率を誇っていた土生、山田敏、杉山のクリーンナップは、この3連戦は33打数2安打。ヒットを打ったのは、山田のみ……。

 早大の9回の攻撃は、3番の土生から。加賀美の好調ぶりから、敗戦は覚悟していたけれども、それでもぼくの脳内では「クリーンナップ3連発で逆転!」の快感映像が流れていた。(笑) 
 先頭の土生が、ライトへの会心の打球――だが、飛距離は十分であったが、ポールを30cmほど切れたであろうか……。
 結局、クリーンナップはあっさりと打ち取られ、ゲームセットとなった。

 だが、落胆することはない。法大に上に行かれたわけではなく、6勝3敗、勝ち点3と、まったくの同率なのだから。
 連敗しても、自力優勝が残っている戦いをそれまでしてきたことを、誇りに思えばいい。

 試合終了の両校挨拶が終わった後、ベンチに引き上げる早大選手の誰か(誰だかはわからなかった)が、ベンチ前で「アアァ~ッ!!」と大声を発して、悔しさを露にした。それは、ナイン全員の気持ちでもあったろう。
 その悔しさや良し。落胆はエネルギーを奪うが、悔しさはエネルギーを補充する。

 その悔しさを、思う存分、早慶戦にぶつければいい。2連勝で優勝が決まるかもしれないし、決まらなくとも法大との優勝決定戦になるわけだから。
 今、早大ナインが一番欲しがっているのは、間違いなく「法大戦」であろう。来春まで待たなければならないかもしれなかった法大へのリベンジの機会が、すぐそこに待っているかもしれないとなれば、勝ち点献上ぐらいで落胆している時間はあるまい。
                           (谷川彬良)

2009年10月18日 (日)

ベンチにいた男

 早法1回戦の先発が予想された法大・加賀美は、昨日のベンチ入りメンバーにも入っておらず、何かアクシデントがあったのだろうと思っていた。
 ところが、2回戦の今日、法大ベンチには背番号「19」の姿。加賀美である。出場はなかったが、ブルペンに入って投球練習をしていたところを見ると、3回戦は加賀美が先発なのか。
 早大の先発は斎藤佑であろうから、二人の4度目の先発対決は3回戦で実現するのかもしれない。

 ――――――――――――――――――――

 法大ベンチに、元気の良い男がいた。ただ一人、赤い(オレンジ?)メガホンを持ち、やたらと大声を出してチームメイトを鼓舞、激励している。
 守備から戻ってくる選手の尻をメガホンでぽんぽん叩いたり、とにかくじっとしていないのだ。

 誰だろう? 試合中、その男がネクストサークルにバットを置きに出てきて、ベンチに戻る際、背番号が見えた。「24」である。
 驚いた。昨日、同点打を打ちながら、一塁で右足を押さえて動けなくなった亀谷ではないか!

 一人で、ちゃんと歩いている。もう治ったのか? いや、よく見ると、わずかにだが右足を気にするようなそぶりもあった。
 試合に出られる状態なのかどうかはわからない。だが、もし出られなくても、出場している選手たちの精神的な力になろうと、きっと彼は一生懸命なのだろう。

 ネクストサークルへのバットの用意など、普通は下級生の仕事ではないのか。それなのに、最上級生(しかも副将だ)の亀谷が万全ではないであろう右足を運びつつ、その仕事を進んでやっているのである。
 こうした縁の下の力によって、グラウンドの選手の力が何割か、何%かアップするなら、大きな戦力となる。間接的に、亀谷は試合に“出場”していることになるだろう。

 今季3カードを欠場した亀谷が、この早大戦でやっと戻ってきた。気のせいなのかどうかわからないけれども、法大ベンチに活気が戻ってきている。
 春の調子に比べれば戦いぶりはまだまだだが、春優勝の立役者・エース二神、復活の完封勝利といい、押され気味の試合を粘りに粘った執念といい、春の勢いを取り戻しつつあるような気がするのである。
                          (谷川彬良) 

W敗戦、お疲れの日曜日

 神宮界隈に到着したのは、朝8時ごろ。神宮第二で行われる早実-日大三の強豪対決を観るためである。
 チケットの販売開始は9時であるが、共に人気校とあって集客の予測がつかず、少し早いかと思ったが出かけたのだ。
 スタンドに出た時には1階席にもまだ空席がたくさんある状態で、ほっと一息。

 さて、試合のほうは……経過は省略して(笑)、結果だけ。14-5で、日大三の7回コールド勝ちである。
 早実はエース鈴木が1回に3点、2回に5点を失ったのが痛く、追いつけるような雰囲気にはならなかった。

 来年の夏、早実が西東京を勝ち上がる、つまり日大三に勝つには、投手陣のかなりの底上げが必要だとはっきり感じる。
 現有戦力から、誰かが抜け出してくるか、来春の新入生に有望株がいてくれるか。打撃の力はあるだけに、期待をしたい。

 試合終了後、国立競技場のレストランでボリュームのある定食をゆっくりと食し、さてそろそろかな、と神宮球場に向かう。
 1時半。チケットを買っている時に、早大のスターティングメンバーが発表され、タイミングはばっちりであった。

 早大-法大の2回戦。試合のほうは……またも経過は省略して(笑)、1-0で法大の勝ち。昨日は引き分けだったので、これで早大は1敗1分と勝ち点献上のピンチを迎えた。
 再三チャンスのあった早大は、5回、一死1、3塁で宇高のセーフティスクイズ?が一塁正面へ転がり、打者走者タッチアウト、三塁走者が挟殺プレーで併殺になった場面が最大の逸機だった。
 9回裏二死3塁で、代打・大石。ここで先日見せたセーフティバントをしたら面白いな、と思ったが、セカンドゴロでゲームセットとなった。

 ――――――――――――――――――――

 先発の福井は、7回4安打と安定感のあるピッチングを見せた。1失点は、十分合格点であろう。
 問題は打線。とくに昨日12打数0安打に抑えられたクリーンナップ(土生、山田敏、杉山)は、今日も10打数1安打と結果が出ず。調子が落ちているのか、それとも法大の研究が功を奏しているのかはわからないが、明日もこんな調子だと苦しい。

 早法3回戦。この試合は双方(「早法」でも可。 笑)にとって極めて重要だ。
 早大は、この試合を勝っておけば、もしも法大戦で勝ち点を落としたとしても、早慶戦で連勝すれば、プレーオフなしの優勝の目が残る。
 一方、法大は早大と、勝ち点、勝率とも並ぶことができる。(慶明戦で慶大が勝ち点を取れば、自力は復活しないが)

 3回戦の早大の先発は、斎藤佑であろう。自ら「好調」と語る斎藤が、「勝つ」投球をできるのか。
「内容」よりも、「結果」が求められる試合と言えるだろう。
                          (谷川彬良)

2009年10月17日 (土)

復帰戦、執念の同点打

 春のリーグ戦で優勝し、大学日本一にもなった法大が、この秋季リーグ戦、波に乗り切れないのは、エース二神の不調と共に、1番打者・亀谷(四年)の不在が大きかったと思う。
 亀谷はリーグ戦開幕直前の練習中に、右ひざを骨折。リーグ戦は絶望ではないかと見られていた。

 今日の試合前、ベンチ入り選手が電光掲示板に映し出された。斎藤佑と先発対決すると思われた「加賀美」の名前がなかったのには、がっかりもし、心配もしているけれども(何のアクシデントがあったのか……)、「亀谷」の名を見つけて、もう戻って来られたのかと驚いた。

 その亀谷はまだ万全ではないらしく、ベンチスタート。途中、ライト守備から出場した。
 しかし、守れるということは、もう足は大丈夫であること。切り込み隊長、精神的支柱の一人が戻ってきて、法大は勢いをつけてくるのではないか、という気がした。

 7回裏、法大は2点を返して1点差。なおも二死1、3塁で、打者は亀谷。投手は大石。
 手に汗握るこの場面で、亀谷はショート松永のグラブをかすめるようなレフト前ヒットを放った。

 劣勢だった試合を振り出しに戻し、歓喜に沸く一塁側法大応援席。しかし、その喜びは次の瞬間、凍りついた。
 一塁塁上で、亀谷が右足を押さえて動けないのだ。一人では歩けず、同僚の肩を借りて、ベンチに引き上げる姿。スタンドからは温かい励ましの拍手が送られた……。

 まだ足は完全には治っていなかったのか。無理をしたのか。でも、亀谷が出場したかった気持ちはよく分かる。
 自身にとってのラストシーズン。いや、それよりも優勝するためにはもう一つも負けられない崖っぷち。チームが春ほどの勢いがないのは、自分の戦線離脱が大きいことを亀谷自身もわかっていただろう。
 その離脱の原因である右ひざ骨折にしても、自打球を当てたのが理由なのである。怒りは自分にぶつけるしかなく、責任も自分で取るしかないと、リハビリを続ける最中もずっとずっと思い続けていたのではあるまいか。

 亀谷の一打によって、法大は敗戦を免れた。四年生の見せた“執念”によって、法大は春の勢いを取り戻すのだろうか。
 亀谷のあのベンチへの下がり方を見ると、早大との残り試合と、来週の明大戦への出場は、むずかしいと思わないわけにはいかない。
 でも、もう一度、彼のはつらつとしたプレーを見せてもらいたい。
                            (谷川彬良)

早法1回戦は延長引き分け

 早大と法大。毎季接戦を繰り広げる構図は、今季も続いているらしく、1回戦は延長12回、3-3の引き分けとなった。
 これで両校は、昨秋から3季連続の引き分け試合。珍しいことではないだろうか?

 ――――――――――――――――――――

 投手の交代時期は、むずかしい。法大、早大とも、1テンポ交代を早めていれば、と思う試合であった。

 法大・三上の交代時期と思ったのは、5回表二死2、3塁の場面。打者の松永は3回に先制打を放っており、今日、早大打線の中で三上に最もタイミングが合っていたと言える打者である。
 法大の金光監督はマウンドに行ったけれども、そのまま続投。直後、松永にセンター前2点タイムリーが出た。

 早大・斎藤佑のピンチは、7回裏(ここまで3-0で早大リード)。法大は先頭打者がヒット、次の佐々木が右中間二塁打で1点を返し、さらに無死2塁。ここで打線は、1番からの上位打線に戻るので、ここが一つの交代期であるような気がした。
 斎藤は続く多木にタイムリーを許し、1点差。ここで應武監督は、リリーフに大石を送ったが、大石も二死1、3塁から亀谷に同点打を浴び、これで斎藤の白星がなくなった。

 2点差に迫られた場面で大石を出していれば、と思うが、1点差まで應武監督が我慢したのも理解できる。
 斎藤にはできれば完投勝利をさせたかっただろうし、大石も前回の立大戦で“神ピッチ”を見せていたから、1点差からでも大丈夫、と踏んだのではないかと思うのだ。
 でも、両監督とも、先発投手の交代時期は、少し後悔しているかもしれない。

 ただし、交代時期云々は、結果を見てからの一方的な論になってしまいがちであり、法大・三上を、早大・斎藤佑を早く交代させていても、望むとおりの結果になったかどうかはわからないわけである。
 その意味では、ぼくの言っていることは後出しじゃんけんのようなものであるから、ちょっと見、正しいようではあっても、実際がどうなったかは誰にもわからない。神のみぞ知る、というところだ。

 ――――――――――――――――――――

 さて、引き分けに終わったこの試合。早大に新たな攻撃パターンが誕生した。(笑)
 早大の1点目、2点目のホームを踏んだのは、9番打者の斎藤佑。3回は一死から、5回は二死からいずれもセンター前ヒットで出塁し、1番打者の小島がつなぎ、2番打者の松永が2本のタイムリーで3打点。
 強力クリーンナップの土生、山田敏、杉山が12打数0安打に抑えられたこの試合、9番打者の斎藤+大石で3安打、1番小島が2安打、2番松永が2安打(3打点)、あとは8番宇高が2安打。8、9番打者で、早大9安打中5安打という珍しい試合であった。

 斎藤佑の出塁がなければ、早大は無得点に抑えられてもおかしくなった試合。斎藤は3打席目には三塁前へセーフティバント(アウト)を見せるなど、チャンスメイクを意識した打席が続いた。
 ピッチングのほうは、今日は丁寧さを心がけていたよう。力感はあまりなかったけれども、それでも勝負どころではストレートで三振を取りに行き、6回で6三振。本調子ではないようだが、、最速145キロで、立大戦の4回4失点の時よりは修正できていたように思う。

 春の法大戦で4回6失点降板し、秋の雪辱を誓っていた斎藤。白星はならなかったが、途中までは「斎藤佑、会心の26勝目」をこの記事のタイトルにしようと思っていたほど、投打に活躍していたのである。塁間を走る姿も、何度も見られた。(笑)
 この引き分けは、早大、法大どちらにとって幸運だったのかよく分からない。ただ、一つ言えるのは、「打者・斎藤佑」がいなければ早大は負けていたかもしれないことである。
                           (谷川彬良)

2009年10月16日 (金)

さあ早法戦、明日はどこを見る?

 いよいよ法大戦である。法大は今春優勝し、大学日本一にもなったけれども、昨年までリーグ戦は下位のチーム。それでもなぜか早大戦は、好勝負を演じてきた。
 今季のチーム力を大雑把に見ると、早大は春より上、法大は春より下、と言っていいと思う。
 春は法大の2勝1分けだったが、今季は早大がやや優位にあるのではないか、という気がしている。

 さて、1回戦の先発は、早大はわれらがエース・斎藤佑であろう。斎藤は現在までのリーグ戦通算25勝7敗。大学に入って、東大、立大には負けておらず、慶大には1敗。残る6敗は、明大に3敗、そして法大3敗だ。
 今季、明大には一つ勝って、通算で5勝3敗。法大には通算で4勝3敗と、両校を苦手にしている。

 しかし、防御率には大きな違いがある。明大戦は60イニング投げて自責点7、防御率1.05。
 これが法大戦となると、61イニング投げて自責点17。防御率は2.50になってしまうのだ。

 明日の1回戦。法大の先発は、加賀美であろう。昨秋の初対決以来、斎藤佑-加賀美の投げ合いは、見る者を魅了してきた。
 昨秋(4回戦)の先発対決は、0-0の投手戦が続き、斎藤は9回で降板、加賀美は延長14回に2失点して、負け投手になった。
 しかし今春、1回戦は斎藤が2失点で5回降板したのに対し、加賀美は完投勝利寸前の9回裏、杉山に同点打を浴びて引き分け。
 再び両者の先発対決となった3回戦は、斎藤が4回6失点で敗戦投手になり、加賀美は5回3分の1を3失点で、勝利投手になった。

 ここまでを見る限り、斎藤佑と加賀美の投げ合いは、微差ではあるにしても、加賀美に軍配を上げなくてはならないだろう。
 加えて、チームは勝ったとはいえ、斎藤佑は前節の立大3回戦で4失点降板しており、加賀美は立大3回戦でリリーフ登板し、3回を無失点に抑えて勝利投手になっている。両者の心の明暗は、どんなものだろう?

 しかし、だ。斎藤佑には、誰にも真似できないような修正能力の高さがある。これまでも“KO”された次の試合は、ことごとくと言っていいほど好投してきた。
 その特異な能力を明日も見せてくれるだろうか。おそらく、見せてくれるだろう。斎藤佑の立ち上がりに注目だ。
                          (谷川)

最下位から初優勝へ

 新しい歴史を自分たちの手で刻む――その気持ちはどのようなものなのだろう。
 東都大学野球09秋季リーグの優勝の行方を大きく左右する一戦、立正大-國學院大3回戦が10月15日、神宮球場で行われた。

 勝ったほうが勝ち点3となり、優勝にぐっと近づく。両校とも優勝経験はない。東都大学の試合はぼくは滅多に見ないけれども、初優勝に懸ける気持ちがぶつかり合う熱戦になると思い、観戦の時間をつくった。
 一塁側(立正)、三塁側(國學院)、どちらに座ろうかと考えたが、春のリーグ戦で勝ち点0、最下位だった立正大側に座ることにした。

 試合は、序盤に2本のホームランなどで着実に加点した立正大が、エース南の危なげない投球で大一番を制した。
 立正大は、台風の影響で持ち越しになっている対青学2回戦(10月27日・神宮)に勝つと、初優勝が決まる。

 立正大が優勝すると、明治神宮大会の決勝で早大と対戦することになる(はず。 笑)
 この南という投手、ランナーがいない時には130キロ台の直球がほとんどなのだが、いざという時には思わぬ速球を投げ込んでくる。この日も、9回、ランナーを二塁に背負った場面では150キロのこの日最速の球を見せた。
 制球力もあり、スライダー(?)も低めに決めてくる。打ちにくい投手と言えそうだ。

 2点目のホームランを打った越前(三年、横浜)は06年の選抜大会で斎藤佑樹(早実→早大)と対戦したはずである。
 國學院では、代走で中澤(三年)が出場。レフトの守備に入り、打席では送りバントをきっちりと決めた。
 中澤と聞いて、ピンと来るだろうか? あの06年夏の甲子園の決勝再試合(早実-駒大苫小牧)で、9回に斎藤佑樹から追撃の2点本塁打を放った選手である。
 当時は体が細かった印象があるが、大学三年となった今はがっしりとすっかり大人の体になっている。

 ほぼ優勝決定戦といえたこの試合。観客席はまばらだった。平日であるし、この日に優勝が決まるわけではないから仕方ないか。
 近年は「人気の東京六大学、実力の東都大学」などと呼ばれることもあるほど、力のある選手が集まる東都大学リーグ。
 この日も緊迫感のある、レベルの高い試合をしていたので、もっと目に触れていいリーグであろう。

 神宮球場の優先使用権が東京六大学にあるのは当然としても、他の球場を使用するなどして、土日に開催するようにしたらファンが増えるのではないだろうか。
 選手たちの授業への出席回数も、格段に増えるに違いない。(嫌がる選手もいる? 笑)

 試合後のエール交換の後、國學院側から「立正大、優勝~!」の声が2度、3度発せられた。
 負けてやけくそになった、とかいう響きではない。さわやかな番外編のエールであった。
                                (谷川彬良)

2009年10月14日 (水)

亜大・中田、「100安打」達成

 亜大の主将・中田亮二が、東都大学リーグ通算「100安打」を達成した。10月13日に行われた対東洋1回戦、7回のホームランが記念すべき一打となった。
 100安打は、東都大学では史上14人目となる。

 さて、その東都大学リーグは、いよいよ終盤戦。第6週途中までで、勝ち点2が4校の大接戦になっている。
 しかし、共に勝ち点2の立正大-國學院大が、1勝1敗で10月15日(木)に3回戦を戦い、ここで勝ったほうが勝ち点3となって抜け出すことになる。

 立正大、國學院大とも、10月27日に青学大、中央大との2回戦を残しているが、立正、國學院とも先勝しているだけに、15日の立正-國學院3回戦が事実上の決勝戦といっても差し支えないと思う。
 どちらが優勝しても、悲願の「初」。15日は神宮球場で午後1時から試合開始だが、どのくらい観客が入るだろうか?

 ちなみに、6連覇を目指した東洋大は、2連勝後の6連敗で、すでに優勝は消えている。
                              (谷川彬良) 

早実、ベスト8

 高校野球の東京都秋季大会はベスト8が出揃い、今週末に準々決勝、来週末に準決勝と決勝が行われる。
 早実は、3回戦で足立学園に17-0(5回コールド)の圧勝。準々決勝は、強豪・日大三と激突することになった。
 準決勝は、帝京-成立学園の勝者。決勝に進めば、東海大菅生、日大二、都日野、明中八王子のいずれかと対戦する。

 早実はここまでの3試合、いわゆる強豪との対戦はなかったものの、10-1、9-1、17-0といずれもコールド勝ち。
 一方、準々決勝の相手・日大三は八王子、日大鶴ヶ丘という強豪校に、4-1、5-4で勝ち上がった。
 強豪との対戦が初めてとなる早実はいきなり横綱級と当たるわけで、ここで真の力が分かるといってもいいだろう。

 早実の投手陣は、エース鈴木が2試合に完投。3試合目は一次予選で完全試合(コールドのため参考記録)を達成した長坂と、一年生の内田、そして小野田が最後の1イニングを投げた。
 小野田は打撃を生かすために野手に専念するのかと思っていたけれど、マウンドに戻ってきたことは素直に嬉しい。球場でも、「お帰り」の拍手が起きていたそうだ。

 旧チームのエースだった小野田がこれまでマウンドに上がらなかったことで、他チームは「小野田」の名を投手ラインナップから消しかけていたのではないか? 
 この後の試合で投げるかどうかは別にしても、ここへ来ての復活劇は、もう一枚投手がいることを示して相手を混乱させようという和泉監督の作戦か。(笑)

 昨年は準優勝で甲子園出場となった早実。今年は優勝して、文句なく甲子園切符を手にしてもらいたいもの。
 そして、早大と兄弟揃って、明治神宮大会に出場する光景を見たい。そのチャンスは十分にあるだろう。

 この秋、早大も、早実も、打撃がすこぶる好調に見える。投手陣の多少の失点など、すぐに取り返してくれるような頼もしささえ感じさせる。
 早大打線は、ここ何年かで一番得点力があるのではないだろうか?

 ところで、早実-日大三は、18日(日)10:00から神宮第二で。この日、神宮では第2試合に、早大-法大がある。はしご観戦にはうってつけのスケジュールなのだけれど、早実の試合は入場券を手にできるかどうか……。(半分諦めている。 笑)
                             (谷川彬良)

2009年10月12日 (月)

立大、勝利を逃す?

 早立3回戦は、4回までに立大が4-0でリード。早大は敗戦の危機に立たされていた。
 立大の先発は、3日連続で戸村。3回までは順調に来ていたが、4回になると疲れからかコントロールが乱れ始め、ボールが低めに外れがちになった。

 この回のピンチは切り抜けたものの、5回ははっきり球威が落ちたように感じられた。先頭打者のピッチャーゴロを取り切れずに生かし、無死1、2塁から併殺必至のピッチャーゴロはファンブルして、一塁アウトのみ。この後、つるべ打ちされて、一挙5失点になってしまった。
 この回の途中で降板した戸村の、悔しそうな顔。しかし、スタンドからは孤軍奮闘のエースに大きな拍手が送られた。

「行けるところまで戸村で」。3日連続で先発させた立大・坂口監督の策に、ぼくも賛成である。ここで他の投手を先発に立てては、明らかに“気合負け”であろう。
 しかし、4回から疲れが見え始めた戸村を、5回もマウンドに上げたのはどうだったのだろうか? 4回裏立大の攻撃で戸村は出塁し、長い攻撃の間ずっと塁上にいた。5回の球威のない投球を見る限り、もう“行けるところ”ではなかったのではないか、という気がするのだ。

 戸村の後を受けた斎藤隼、丸山、仁平の3投手は、合計で4回3分の2を投げ、自責点は斎藤隼が失った1のみ。
 もしも、立大4-0の5回頭から継投に入っていたら、逃げ切れたのではないか?、と立大ファンなら思うところだろう。

 今日は早大ファンの友人と観戦した。早大が勝てば、もちろん大喜びする人である。
 だが、あの早大が5点を取って大逆転した場面で、友人は神妙な顔をしていた。「あんなに疲れて見えるのに……戸村君が何だかかわいそう」であると――。
                             (谷川彬良)

早大、一気の逆転で勝ち点3

 見事な集中打だった。0-4と4点をリードされていた5回表、早大打線は3日連続先発の戸村を攻め立てて5点を奪い、一気に逆転してしまった。
 逆転打を放ったのは、5番杉山。一死2、3塁。このような勝負どころで打てるのは「何かを持っている」証。勝負強い打撃は、春から何度見せてもらっているだろうか。

 今日の杉山のヒットはこの1本だったが、この場面で打てるなら、他の打席はどうでもいい、という気にさせられる。
 これでチームトップの打点7。捕手として、史上初の一年生ベストナインも見えてきた。

 5回から、5イニングのロングリリーフを見せた大石もまた、見事な投球。最速153キロで、11三振を奪い、1回戦よりずっと良かったはずである。(1回戦は観戦していない)

 ただ、早大が勝ったとはいえ、何かモヤモヤするのは、斎藤佑がノックアウトされたせいか。
 今日の斎藤は、大学に入って1、2の悪さ?、と思わせる内容ではないだろうか。

 4回を投げて、7安打2四球、4失点(自責点は2)。4イニングのうち3イニングに失点するなんて、過去にあったかな? 
 初回の先頭打者の一塁ゴロでベースカバーに走り、一塁手原からの送球を落としたプレー(原のエラー?)が悪い流れの始まり。コントロールは悪いし(球数93)、外野の深い場所までの打球が、いくつあったことか。

 2回だったか、立大主将の中山から「250奪三振」を記録したものの、嬉しさなんてまったくないだろう。

 立大から勝ち点を取ったというものの、今日の斎藤、昨日の福井の先発二本柱を見ていると、次の法大戦が心配になってくる。
 法大戦にもしも連敗するようなら、法大とまったくの同率になり、慶明戦で慶大が勝ち点をあげれば慶大がトップに立つことになる。

 修正能力の高さでは定評のある斎藤佑。さて、5日後の法大戦までに、どう修正してくるか、最大の見どころである。
                       (谷川彬良)

2009年10月11日 (日)

早大、初黒星

 早立2回戦は、立大が4-0の勝利。連続先発のエース戸村の完封劇で、3回戦にもちこまれることになった。立大は、今季4カード連続で3回戦を戦うことになる。みんな野球が好きなのだ。(笑)

 今日の早大は、散発の5安打。満足な当たりは、土生が最終打席に放ったゴロのセンター前ヒットくらいのものではなかったか。(この打球は速かった)
 早大の貧打、というよりは、立大戸村の投球をほめるべきだろう。ストレートは最速147キロ程度だったと思うが、変化球が低めにコントロールされていた。

 今季無敗だった早大からの完封勝利。試合後の戸村は、応援席からの声援に帽子を取り、笑顔でお辞儀を返した。
 先週の月曜日、法大3回戦でサヨナラ負けした時の泣き顔とは、まさに180度違う満面の笑み。主将中山と二人のヒーローインタビューの最中も、ずっと笑顔は消えなかった。よほど嬉しかったのだろう。

 ――――――――――――――――――――

 早大が負けたとはいえ、なかなか見ることのできない選手の出場があり、その意味では楽しめた一戦。
 投手では、松下、池下、大野、楠田。打者では藤原、松本、そして大石。(笑) 

 気になる選手の一人である楠田は、2イニング投げ2安打1三振。最速144キロを記録し、まずまず落ち着いた投球だったと思う。

 早大・最後の打者は、代打の大石だったのだが、低めの変化球に空振り三振。野手転向の大前がネクストで代打の用意をしていたので、そこまで見たかったのだが残念だった。
 それにしても、大石に代えられたのは、かつての(?)主砲・原。ショックはないだろうか?

 ――――――――――――――――――――

 早大が負けて喜んでいるわけではないが、明日も試合があることは喜んでいる。(笑)
 それに、明日の先発は斎藤佑樹であろうから、「26勝目」と、法大戦に持ち越されたと思っていた「250奪三振」のチャンスがめぐってきたことになる。
 250奪三振の達成は、明日の1回?、2回? まあ、明日は確実に決めてくれることだろう。

 今日、ぼくはなぜか三塁側(立大側)で観戦。早大ベンチやブルペンがよく見える。
 斎藤佑は試合前半はベンチ内で盛んに投球モーションを繰り返し、時にはベンチの端っこでステップ幅のチェックと、ステップと腕の振り下ろしのタイミングを確認していたようだった。
 終盤には、ブルペンで控え捕手の地引を相手に、明日に向けて力の入った調整をした。

 早大の先発は決まりだとして、立大の先発は誰だろう? エース戸村は、今日の投球数は143。順当なら、丸山か、斎藤隼か、仁平か。
 誰だとしても、行けるところまで行かせて、いざとなれば戸村――ということになるのか。

 しかし、今日、打ちあぐねた早大打線であるから、戸村の3連続先発も考えたくなるところだろう。
 戸村に行けるところまで行かせて、その後、誰かがリリーフ、という順も、立大・坂口監督は考えているかもしれない。
                     (谷川彬良)

2009年10月10日 (土)

斎藤佑樹、25勝達成

 通算25勝と250奪三振(あと4つ)の達成が期待された、この試合の斎藤佑。投げ合う相手が立大エース戸村であるから、25勝の達成はならないことはあったとしても、250奪三振のほうは軽くクリアするものと思っていた。
 しかし、6回を投げて奪三振は2つ。25勝は達成したけれども、今日は三振を狙わなかったのかな?

 今日は、神宮球場には行っていない(別の球場にいた)ので詳しいことはわからないのだけれども、観戦した友人がくれたメールによれば、「球の走りはあまり良くないみたい」とのことであった。
 立教打線も斎藤を研究していたろうし、いつも以上に球に食らいつく姿勢もあったのだろう。三振が少なかったのも、しかたがないかもしれない。

 この立大戦で斎藤の登板がないとすれば、250奪三振の達成は来週の法大戦になるはず。春、勝ち点を奪われた相手からの記録到達となれば、気分は悪くないだろう。
 まさか、それを狙っていたわけではないだろうけれど。(笑) まあ、法大戦のお楽しみ。

 打線は、相変わらず土生が好調のよう。4打数3安打で、前カードまでの打率.533から、さらに率を上げてきた。
 すっかり早大打線の核になった印象である。

 立大は、先発戸村3回、仁平3回、丸山2回、斎藤隼1回。戸村以外は無失点で、とくに仁平は1安打ピッチングの好投。
 斎藤佑vs仁平の対決が3イニングあったわけだが、その時の球場はいくらか盛り上がったのだろうか?
 立大は、明日もこの4人が投げることになることになるだろう。戸村の連続先発もあるかもしれない。

 それにしても、斎藤佑は6シーズン目で25勝目。立派なものである。
                                 (谷川彬良)

2009年10月 6日 (火)

エースは泣いていた

 1勝1敗で迎えた法大との3回戦。立大の敗戦は不運もあった。試合中、時折落ちてきてはすぐに上がっていた雨が、9回裏法大最後の攻撃(プロ併用日のため、延長なし)が始まった時に、雨らしい雨になってしまったのだ。
 ここまで0-0。立大としては、引き分けに持ち込むしかない。先発のエース戸村は好調で、法大打線をわずか3安打。引き分けの可能性が高いように見えた。

 しかし、先頭打者の何でもないゴロを、ショート伊藤公がエラー。次打者の送りバントは、二塁への送球が乱れてベースカバーの足が離れた。いずれも雨の影響がなかった、とは言えないだろう。
 さらに続く3番多木の三塁への送りバントは、内野安打で無死満塁。この絶好機に、4番松本雅がセンター前へ弾き返し、決着した。

 この秋のリーグ戦、立大のエース・戸村は、7試合に登板して3勝4敗。先発しては勝負の行方が明らかになるところまで投げる。味方がピンチを迎えれば、「頼むぞ」とマウンドを託される。
 登板した全試合に勝敗が付くことは、まさにエースの証といえる。

 この法大戦、1回戦で完投勝ちした戸村は、2回戦は1点リードの8回一死2塁のピンチでリリーフし、四球後に逆転の長打を浴びて敗戦投手になった。
 そしてこの3回戦は、連投の疲れも見せずに好投したものの、最後の最後に力尽きた。

 立大は3カードを終え、4勝5敗。落とした勝ち点は2つ。首位の早大との直接対決が残っているとはいえ、その早大は4勝0敗。立大の優勝は、ほぼ消えた。
 創部100周年の記念年。立大最後の優勝は、すでに10年前。優勝経験のない東大を除けは、天皇杯から一番遠ざかってしまっている。加えて、戸村自身にとってのラストシーズン。エースとして、是が非でも天皇杯を勝ち取りたかったことだろう。

 しかし、勝ち点奪取を目前にした2回戦で逆転打を喰らい、雪辱を期した3回戦はサヨナラ負け……。
「戸村で負けたのならしかたがない」と監督もチームの仲間も思ってくれるだろう。しかし、全力を出し切ったとは言え、エースの働きができなかったことに、戸村の胸は張り裂けんばかりではないか。

 試合後のグラウンド。サヨナラ打の法大・松本雅が一塁側でインタビューを受けている。
 三塁側のベンチ前では、戸村ががっくりとへたり込んで泣いていた。その背中に落ちる雨脚が強まっていることも気づかないように。
(2009年10月5日・神宮球場にて)
                           (谷川彬良)

 立教大学野球部のHPに掲載されている戸村君の「ラストエッセイ」です。       ↓
 http://www.rikkyo.ne.jp/web/z4000001/09essay/2.html

2009年10月 5日 (月)

微笑ましく、さわやかに

 二桁の番号を背負う選手は一人もいない。選手たちが守備に就くと、ベンチには監督一人しか残らない――そんな野球チームの試合を観た。現在の東大野球部にも、選手を複数送り込んでいるA高校の野球部だ。

 普通ならば、ベンチに入れなかった控え部員が、スタンドから声援を送る光景が必ずあるが、このチームの場合、誰もいるはずもない……とスタンドを見ると、なんとユニフォーム姿の選手たちがメガホンを叩きながら、盛大な声援を送っているではないか。
 しかし、グラウンドに散らばっている選手とは、ユニフォームの色が違う。よく見ると、同じ側で次の試合を行う高校の名前が書いてある。どうやら、ベンチ入りできなかった控え選手たちのようであった。

 A高校の野球部の父母がスタンド上段で慎ましやかに声援を送るすぐ前に陣取って、別の高校の控え部員である彼らが声援を送る。
「友情応援」というところなのだろうか。彼らは試合前のエール交換から始まって、試合中ずっとメガホン叩きと声援を絶やすことなく、最後のエール交換まで買って出ていたのだった。

 A高校と対戦したR高校も、部員がそんなにたくさんいるわけではない。ベンチ入りできなかった5、6人の部員が、スタンドで声援を送っていた。
 しかし、伝統的に強い野球部ではないから、エールの交換を行う習慣がないらしい。
 試合前、A高校からのエールを受けたのに、エールのお返しがないまま試合開始になってしまった。
 エールの交換があることは知っていても、どうやったらいいか、どのタイミングで声を出せばいいのか、わからないようなのである。大声を出す、気恥ずかしさもあったかもしれない。

 試合は、両チームともコントロールの良い先発投手が完投し、R高校が勝利した。通常ならば、勝利チーム側からエール交換をするとしたものである。
 だが、A高校の“友情応援団”は、R高校からエール交換があるかな、と少しの間待つ気配があったけれど、どうやら始まらないとわかり、「フレ~、フレ~」と敗戦側ながら先に行ったのだった。

 さて、R高校側はどうするのか、ぼくは興味深く見ていた。「試合前にもやらなかったのだから、きっと試合後もやらないだろう」と。
 そもそも、エール交換は絶対にやらなければいけないというものでもなかろう。東京六大学のように、儀式として決められていたり、高校野球でも「これこれ、このように……」と試合前に打ち合わせをしている光景を見ることもあるが、そういった場合を除けば“義務”ではないはずである。せいぜい“努力義務”というところか。

 さて、試合終了後のR高校スタンドはどんな状況になっていたか。一般の生徒はそもそも誰もおらず(そのように見えた)、野球部員の父母たちが一応立ち上がって、A高校側からのエールを受けていたのであるが、さっきまでいた控えの野球部員が一人もいなくなっている。
 エールを返すとすれば、その控え部員の誰かがやるべきところであろうが、試合終了と同時に荷物の片付けにどこかへ行ってしまったのだった。
 やはりエール交換は一方通行で終わる――とぼくは確信したし、他の数少ない観客も、もちろんA高校の友情応援団も同じことを思ったに違いない。

 その時である。R高校側スタンドから、思いもよらない声が発せられた。「A高校の健闘を祈って~! フレ~、フレ~……」。
 声の主は、スタンドに残っていた野球部の女子マネージャーだった。メガホンを持ち、身振り手振りも交えつつ、短いながらも“大仕事”を立派にやり遂げたのである。

 そもそも義務ではないのだし、状況を考えたら一方通行でも“許される”はずだった。
 でも、負けた側からエールを送ってくれているのだから、勝利側が何か応えなくてはいけない――きっと彼女は、そう思ったに違いないのだ。終わった後の彼女のほっとした表情と、愛くるしい笑顔がとても印象的だった。

 勇気のエールの後、A高校側から大きな拍手が沸き、スタンドの少ない一般客からも拍手が起こった。

 A高校の友情応援。R高校女子マネージャーのエール。
 微笑ましく、さわやかに。そんな応援風景だった。
(2009年10月4日 東京・府中市民球場にて)
                           (谷川彬良)

 #ちなみに、R高校がもう一つ勝ち、早実がもう一つ勝つと、対戦することになる。

2009年10月 3日 (土)

エース、復帰せず

 仕事をしなくてはならなかったのだけれど、神宮球場では法立1回戦が加賀美-戸村の投手戦の様相なのを速報で知り、これは面白そうだと終盤(7回から)観戦した。
 8回終了で1-1の同点。9回表一死1塁から立大4番・岡崎がレフトへ決勝2ランを放ち、決着した。

 法大・加賀美は好投をしたものの、またしても勝負どころでの失点。9回に決勝打、同点打を浴びる場面をこれまでに何度見たことだろう。
 まあ、勝負どころは決まって終盤であるから、疲れというものもあるにしても、それにしてもどうして?、と首を傾げてしまう。
 素材的には六大学でも有数だと思うので、不思議に感じている。性格的なものかな?
 投球で気になるのは、スローボールを続けて投げることが多いこと。慶大戦では、90キロ台を3球か4球、続けた場面があった。「緩急をつける」投球術は有効だと思うが、あそこまで必要なのかなあ?と思ったりもする。

 法大はこれで3連敗。大学日本一になった春の勢いはない。今日の試合も、同点の8回裏一死から3番・多木が四球で出塁すると、勝負どころと見て代走に快足・中尾。
 延長も考えられる展開であり、主軸の多木を引っ込めるのはどうかと思ったのだが……。
 次打者・松本雅は、おあつらえ向きのショートゴロ併殺。慶大戦でも感じたことだが、法大の歯車が狂ってしまっている。3敗してしまったことで、今の時点で法大の自力Vは消滅。ここから巻き返せるか?

 ――――――――――――――――――――

 今日の注目は、第2試合の慶東戦。東大のエース・鈴木の復帰が噂されていたので、その姿を見たかったのだ。
 しかし、一塁側ベンチから練習に出てくる中に、鈴木の姿はない。念のため、試合開始前の「ベンチ入りメンバー発表」も確認したのだが、やはり「鈴木」の文字はなかった。

 試合も気になったけれども、雨が時折落ちてくる天候だったので、試合開始前に神宮を後にした。
 ラストシーズンの鈴木。投げる姿は見られるのだろうか?
                      (谷川彬良)

2009年10月 1日 (木)

東都大学野球、「下克上」の様相

 第4週を終わった東都大学野球(1部リーグ)がすごいことになっている。春最下位だった立正大が、東洋大、亜細亜大から勝ち点を挙げて首位に立っているのだ。
 それどころか、現在の順位は上から、立正大、中央大、國学院大、亜大、東洋大、青学大(2位と3位、5位と6位は同率)。春のAクラス(東洋大、青学大、亜大)と、Bクラス(中央大、國学院大、立正大)がそっくり入れ替わっているのである。
 選手が入れ替わる秋→春ならあってもおかしくない展開だが、同じ選手が戦う春→秋では珍しいことに違いない。

 勝ち点は、上位3校が2、下位3校が1で、残りは2カードずつ。もしかすると、勝ち点3での優勝もあるのだろうか? 6校のうち、優勝経験がない立正大と國学院大をなんとなく応援したくなってしまうが……。
 また、東洋大が6連覇を実現するとすれば、「勝ち点3」での優勝しかなくなったことになる。

 もう一つ注目の亜大・中田の「100安打」は、97安打まで来た。残り2カードあるので、問題はなさそうである。

 http://www.tohto-bbl.com/gameinfo/schedule.php?YEAR=2009&SEASONID=02&LEAGUEID=01 

                             (谷川彬良)

« 2009年9月 | トップページ | 2009年11月 »

2009年12月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック