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2008年11月30日 (日)

東京六大学野球、エース度No.1投手は?

 エースの基準の一つに、「投球回数」が挙げられる(と思う)。チームで最もイニング数を投げた投手は、監督に一番信頼された証と言っていいからだ。

 東京六大学08年秋季リーグ戦では、早大・斎藤佑、慶大・中林、明大・岩田、法大・加賀美、立大・戸村、東大・鈴木、ということになる。

 この6人で「エース度」を比べてみる。秋季リーグのチーム総イニング数のうち、何%を投げたのか。
 単純に、この数値が高いほど「エース度が高い」としてみる。

●エース度(各校の第1位)
 鈴木(東大)   73.0%
 中林(慶大)   50.1%
 斎藤佑(早大) 48.5%
 加賀美(法大) 47.9%
 戸村(立大)   34.9%
 岩田(明大)   33.3%

 鈴木は東大の試合のほぼ4分の3を投げた。「エース度」はNo.1となる。
 中林は半分、斎藤佑、加賀美もほぼ半分を投げた。押しも押されぬ投の「柱」、投の「顔」である。
 中林は、打球を腕に受けるアクシデントがなければ、もっと数値が高かったかもしれない。

 ――――――――――――――――――――

 もっとも、これは指標の一つに過ぎない。たとえば、規定投球回数に達した投手を見渡すと、「エース度」が高い投手よりも防御率の良い投手がいる。
 慶大・相澤、立大・増田、明大・野村の3人がそれに該当する。野村にいたっては、0.00である。
 ちなみに、この3人のエース度は、相澤42.4%、増田24.6%、野村31.2%である。

「投球回数」「防御率(規定投球回以上で)」、どちらもチーム一となると、斎藤佑、加賀美、鈴木(防御率の良い順)の3人だけとなる。

 ただし、扱いのむずかしい投手がいる。抑え限定で使われた大石(早大)だ。
 彼は投球回数16イニングだから、規定投球回数(早大は28イニング)に届かず、エース度も11.9%に過ぎない。「抑え限定」で使われると、投球回数はどうしたって少なくなる。

 しかし、防御率は0.00。16イニングで奪三振34、被安打4。“大魔神”として、勝利に大きく貢献した。投球イニング数だけでは、彼を正しく評価していることにはなるまい。
 大石のような使われ方をしている投手は、六大学では他にいない。

 参考までに書くと、大石は総球数は236。1イニング平均は14.75球で、斎藤佑(14.06球)より少し多い。

 ――――――――――――――――――――

「エース度」などという勝手な言葉を使って、一種の数字遊びのようなことをしてみたけれど、「エース度が高い=真のエース」であるかどうかは、人によって考えが違うかもしれない。
 真のエースは誰か――いろいろなデータ、さまざまな角度から見て、考えてみるのも楽しいと思う。

 ちなみに、ぼくが考える六大学の真のエースは、○藤○樹である。(伏字の意味なし。 笑)
                    (谷川彬良)

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