東京六大学野球、エース度No.1投手は?
エースの基準の一つに、「投球回数」が挙げられる(と思う)。チームで最もイニング数を投げた投手は、監督に一番信頼された証と言っていいからだ。
東京六大学08年秋季リーグ戦では、早大・斎藤佑、慶大・中林、明大・岩田、法大・加賀美、立大・戸村、東大・鈴木、ということになる。
この6人で「エース度」を比べてみる。秋季リーグのチーム総イニング数のうち、何%を投げたのか。
単純に、この数値が高いほど「エース度が高い」としてみる。
●エース度(各校の第1位)
鈴木(東大) 73.0%
中林(慶大) 50.1%
斎藤佑(早大) 48.5%
加賀美(法大) 47.9%
戸村(立大) 34.9%
岩田(明大) 33.3%
鈴木は東大の試合のほぼ4分の3を投げた。「エース度」はNo.1となる。
中林は半分、斎藤佑、加賀美もほぼ半分を投げた。押しも押されぬ投の「柱」、投の「顔」である。
中林は、打球を腕に受けるアクシデントがなければ、もっと数値が高かったかもしれない。
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もっとも、これは指標の一つに過ぎない。たとえば、規定投球回数に達した投手を見渡すと、「エース度」が高い投手よりも防御率の良い投手がいる。
慶大・相澤、立大・増田、明大・野村の3人がそれに該当する。野村にいたっては、0.00である。
ちなみに、この3人のエース度は、相澤42.4%、増田24.6%、野村31.2%である。
「投球回数」「防御率(規定投球回以上で)」、どちらもチーム一となると、斎藤佑、加賀美、鈴木(防御率の良い順)の3人だけとなる。
ただし、扱いのむずかしい投手がいる。抑え限定で使われた大石(早大)だ。
彼は投球回数16イニングだから、規定投球回数(早大は28イニング)に届かず、エース度も11.9%に過ぎない。「抑え限定」で使われると、投球回数はどうしたって少なくなる。
しかし、防御率は0.00。16イニングで奪三振34、被安打4。“大魔神”として、勝利に大きく貢献した。投球イニング数だけでは、彼を正しく評価していることにはなるまい。
大石のような使われ方をしている投手は、六大学では他にいない。
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「エース度」などという勝手な言葉を使って、一種の数字遊びのようなことをしてみたけれど、「エース度が高い=真のエース」であるかどうかは、人によって考えが違うかもしれない。
真のエースは誰か――いろいろなデータ、さまざまな角度から見て、考えてみるのも楽しいと思う。
ちなみに、ぼくが考える六大学の真のエースは、○藤○樹である。(伏字の意味なし。 笑)
(谷川彬良)



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