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2008年5月20日 (火)

斎藤佑樹、まずはひと安心

 昨日、斎藤が打球を受けたとき、実はぼくはグラブに収めたのだと思った。三塁側から見て、マウンドにボールがなかったから……。
 もちろん、これは見間違いで、ボールは斎藤が投げるときに踏み出すくぼみにほとんどが隠れていたのだ。だから、斎藤が痛がっているときも、グラブの手が痛かったのかと思っていたくらいだった。

 ベンチ裏に下がって病院に向かうまでの間に、斎藤は連盟関係者に「すいません」と言ったという。傍から見れば、一番大変なのは斎藤本人のはずなのに、それでも周囲に気を遣う。

 自分のフィールディングがよければ、キャッチできたかもしれない。
 4回途中で降板では、先発の役目を果たしていない。チームに申し訳ない。
 試合の進行を遅らせてしまった……。

 痛みの中で、斎藤はいろいろなことを考えていたかもしれない。「すみません」の言葉も、ごく自然に出てきたものだったろう。

 それにしても、あの打球はかなり強烈だった。グラブを出すことはできなかったが、VTRを見ると、斎藤はとっさに右足で身体をかばっている。右足に当たったのではなく、右足を盾に使ったのだ。
 もし一瞬でも遅れたら、ボールは下腹部(女性の読者の方もいらっしゃると思うので、詳しい説明はしないことにするが)を直撃し、もっとひどいことになっていたかもしれない。よく太腿を出せたと思う。

 斎藤佑樹の負傷は全治2週間で、報道によれば「早慶戦には間に合う見通し」とある。
 打撲だから、深刻ではないことは予測できたが、くれぐれも完全な状態に戻ってから投げさせてほしい。
 その上でなら、彼が投げる姿は、もちろん見たい。復活のマウンド、きっと大きな拍手が迎えるに違いない。
 その場面に、ぜひ立ち会いたいものである。

 ――――――――――――――――――――

 早大の自力優勝は消えているが、明日の立明4回戦でもしも立教が明治に勝つようなら、今度は明治の自力が消える。

 明日、ぼくは明治が負けることを期待しない。
 立教が勝つことを期待するだけである。
(きれいごと過ぎるかな? 笑)
                      (谷川彬良)

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